就職面接において、地域によっては通勤時間を気にする会社があります。東京や大阪のような大都会なら、2時間程度の通勤時間は当たり前です。しかし地方都市では1時間を超えるような通勤には難色を示す会社が多くあります。実際に「通勤距離が遠いから」という理由で不採用になるケースも珍しくありません。いくら本人が「遠くても問題無い」としても納得してもらえないようです。何が要因なのでしょうか。一つには通勤費を抑えたいという思惑があります。経費削減を強く意識している会社では特に顕著にあります。更に通勤距離が長いと事故に遭う恐れがあるから、という考えもあります。しかし一番の理由としては「退職理由に使われ易い」という懸念からのようです。つまり「通勤がしんどいので辞めたい」と言われるのを避けたいようなのです。例えば、給与面で不満がある、あるいは人間関係で嫌な人がいる、といった理由で退職を検討する場合、本当の理由は言いにくいという人もいます。その場合に「通勤がしんどいので辞めます」とすれば、当たり障りが無い理由として使い易いという面があります。しかしこれでは会社側は本当の問題点が見えません。その結果、改善されるべき点がそのままになってしまい離職者の歯止めが効かない状況になってしまう恐れがあるのです。こうした事態を避けるため、面接の時点で通勤について繰り返し突っ込み、それを理由には辞めさせないぞ、という意思表示を行うのです。